2018年08月30日 木曜日 日本語を知るために…
その3 過去、それとも、現在、いや、未来 (・・?
日本語で表現するとき、過去形で現在、または、現在進行形を表すことがある。
ホームで電車を待つ二人の会話。
「なかなか来ないね。」
「うん。」
すると、レールを伝わる電車の音。ゴトンゴトン…
「あっ、電車が来た!ちょっと、遅れてるんじゃない(・・?」
このときの「電車が来た!」は
電車がホームに近づいている状態をいう。
つまり、文法的に言えば、現在進行形。
電車がホームに来つつあります。→ あっ、電車が来た!
という風に、過去形を使って現在進行形の状態を表現できるのである。
別なケースをもう一つ。
テーブルのはじにコーヒーカップが置いてあった。
座って飲んでいるのは若い女性。読書に夢中。
その彼女の肘(ひじ)がコーヒーカップに当たり、落ちそう。
そんなとき…
「落ちる!」
と表現すれば、コーヒーカップが彼女の肘(ひじ)に当たって落ちていく状態を
あのマトリクスのように表現ができるのである。
実は、日本語は、
過去形は、現在や現在進行していることに利用でき
現在形は、未来に起きることに利用できるのである。
「雨が降るよ。」
といえば、もうじき雨が降る雲が多い状態をさすのである。
日本語を勉強するとき…
時制を考えて勉強すると、ややこしい。