戦後最後の花婿移民奮戦記

日本に生まれ、異国の地に渡り住んだ私のつたない思いをつづります。

雲のように生きたい…

2022年11月02日 水曜日 ブラジルのお盆

本日は、ブラジルのお盆。
ところが、2022年ブラジル大統領選挙結果の抗議運動が激化の様相。
主幹道路を封鎖し、だいぶ渋滞は緩和されたものの
抗議運動は、午前10時にイビラプエラ公園で、午後2時には、パウリスタ大通りで
行われる。


この抗議運動の影響として、ガソリンをはじめとする燃料が各地で不足、今週中にはゼロになる見込み。


職場は、意外と楽観視している人が多いようだが、
正直な話、
国が極右と極左に分かれ、ブラジルは極左のルーラを選んだ。
彼は、3期を務めることになる。12年間となる。
ただ、彼は横領などの罪に問われ、実質、牢屋で暮らしていた人。
国民の半数が彼の当選を納得していない。


ボルソナーロは極右の人。
軍政を試みたものの、失敗。


ルーラは、STFという司法機関が労働党の人で占めるため、労働党に所属するルーラは、
なんの問題もなくことは進められるだろう。
ただ、今後の課題は多い。燃料の免税期間がもうじき切れる。切れれば、元に戻すかどうかを検討する必要がでてくる。元に戻せば、また、燃料の高騰、そして、物価上昇に間接的に広がっていく。そのほかにも最低賃金の引上げ幅をどうするか。選挙公約のようには今くいかないはず。それをどのように実現させるのだろうか。


ブラジルという国は、いつも低所得者層にターゲットを置き、政治をしてきたが、結局のところ、中小企業、零細企業に融資を優遇し、景気変動、世界情勢の変化に対応しきれず、今回のパンデミックのように、多くの企業が倒産した。いわゆる短命に終わり、毎回、その繰り返しをしているのである。


基本的に、盤石な経済基盤を作るのであれば、健全な企業の育成、大企業への規制緩和などを検討、税制改革に乗り出していかなれば、本当の景気回復は難しい。


マクロ経済を良くしたFHCは、ブラジル国内では不人気である。だれも、見向きもしないが、彼のやり方しか方法はないのである。ちなみに、ブラジル以外のヨーロッパ諸国では、FHCの評価は高い。ブラジルは、教育は共産主義をベースにした労働党の域の吹きかかった教員で行われ続けているから、当然のごとく、みんな、共産主義的な考え方が植え付けられている。結局のところ、脆弱な貧困層をカンフル注射をするかのような政策を繰り出し、すべての人気を手中にして、さも、ブラジルは回復したと喜び、また、同じ間違いを繰り返すブラジルなのである。なかなか、その悪循環を断ち切ろうとする世論は、いつまでたっても形成されないのである。


面白いもので、ルーラは3期を務める、つまり、どちらかといえば、独裁者の域に達する。独裁的な政治は受け入れるが、軍政は受け入れないという面白い現象が起きているのである。見方によっては、軍政も独裁政治も大差ないのに、ね。

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