2021年11月21日 日曜日 晏子(あんし)の御(ぎょ)
【晏子(あんし)の御(ぎょ)】
晏子(あんし)の馬車の御者のこと。いやしい地位にありながら、主人の威を借りて得意顔をして、自らの低い地位に満足している小人物のことをいう。
それは、史記 管晏列伝から
晏子(あんし)は、中国の斉(せい)の宰相(さいしょう)の晏子(あんし)が出掛けるときに、車の御者の妻が、物かげからそっと見ていた。その夫は四頭の馬に鞭打って、意気揚々、いかにも得意そう。そんな光景をみた妻は、夫が家に帰った時に
「晏子(あんし)は身の丈六尺にもならないのに、斉(さい)の国の宰相(さいしょう)として、その名は諸侯の間に聞こえていらっしゃいます、しかも、少しも得意そうなご様子ではございません。それにひきかえ、あなたは彼よりずっと大きい身の丈八尺もありながら、人の御者となり、それに満足して得意然としていらっしゃる。私はお別れしたいと思います。」
と言って離縁を求めたのです。そこで夫である御者はすっかり態度を改め、後に大夫にまで出世したという故事から来ています。
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最近、忙しくて、毎日のように更新できず。
また、少しずつ、更新しようと試みる私。
どこまで、続くかな。