戦後最後の花婿移民奮戦記

日本に生まれ、異国の地に渡り住んだ私のつたない思いをつづります。

雲のように生きたい…

2022年06月18日 土曜日 ブラジル移民の日

本日は、移民の日。
笠戸丸が1908年6月18日にサンパウロにあるサントス港に着いた日。


石川達三が書いた「蒼茫」という小説の冒頭に
ニホンジンが日本を離れ、
ブラジルに着いた時、
誰もブラジルの食事が口に合わず、
床に落としていたという。


あれから、114年が経ち、日系5せい、6世の時代になってきている。
ニホンジンの血というよりも、
現地の人との結婚も進み、ニホンジンの面影もないヒトが、
ニホンを祖先にもつ人もでてきている。


人はみかけによらない…


というわけでもないが、
郷に入っては郷に従えなので、
現地に適応しながら、それなりの二ホンの文化を継承しつつ、
生活をしている日系ブラジル人。


Zoomなどのツールも発達し、簡単に国際交流もできるようになってきた。


移民が瞬時に体験できる時代。
対面だけが交流ではない、そんな時代が到来している。


移民船でゆっくり、移民していた114年前。
今は、飛行機で1日足らずで移民ができる。


時間距離が短くなり、あっという間に移動が可能になった現代。


昔の時代と今の時代は、雲泥の差。
そして、114年が経った今、
移民は、ほとんどない。


この6月18日には、移民慰霊祭が毎年、行われている。
そして、114年前の事が思い出されている。


日系人の様相も変わってきているが、
祖国を思う気持ち、先人を思う気持ちは、いまなお、変わらないのである。

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