戦後最後の花婿移民奮戦記

日本に生まれ、異国の地に渡り住んだ私のつたない思いをつづります。

2018年04月04日 水曜日 Já voltou...

日本とブラジルの比較

『 Já voltou... (もう、帰ったの(・・?)』

夫婦の会話で考えてみると面白い。


ブラジルの シチュエーション …

『 早く帰って来れて、よかったね!』


いつもは、夜遅くにしか帰れない夫。夫の帰りを待ち焦がれている妻。たまたま、その日は、仕事が早く終わり、夫がいつもより早く帰宅できた。夫がドアを開けると、予期せぬ夫のいつもより早い帰宅に妻が一言…

『 Já voltou... (もう、帰ったの(・・?)』

早く帰ってきてくれて、嬉しいわ!という妻の気持ちが込められた一言になる。

勿論、イントネーションにもよるのだが…


日本のシチュエーション …

『 もう、帰っちゃったの(・・? 』


日本では、イントネーションの変えようがない。では、このフレーズで考えられる夫婦の会話を見てみよう。


ある日、夫は、残業もなく、飲み会もなく、上司に呼ばれてしぼられることもなく、早く帰路についた。そして、自宅のドアを開けると…そこには、まだ、夕食の用意もせず、くつろいでテレビを見ながら、LINEを誰かと交わしている妻の姿…

そして、妻は言った。

『 もう、帰っちゃったの(・・? 』


『 もう 』という副詞がついた場合、それは、予期せぬ出来事が起きたときに使うのは、ブラジルと一緒だが、その出来事は基本的に『非常にまずい』シチュエーションが起きていることを示すことが多い。この日本の妻は、まだ、夕食も用意してないし、私の午後のくつろぐ貴重な時間を夫のいつもより早い帰宅によって、邪魔をされ、しこたま不快感を抱いたという心理が


『 もう、帰っちゃったの(・・? 』


という一言に込められていたことになるのである。


国が変わり、文化が変わると、たった一言に込められた気持ちが『嬉しい』という気持ちになったり『不快』になったりと、言語と文化の違いは、とても『 深い』ものがあると思った。

×

非ログインユーザーとして返信する

あと 2000文字

※は必須項目です。