戦後最後の花婿移民奮戦記

日本に生まれ、異国の地に渡り住んだ私のつたない思いをつづります。

2017年10月12日 木曜日 ジレンマ…


 イラク兵の拷問捉えた写真に仏報道賞についての記事を読んだ。
私は、記者をはじめ、報道機関の在り方を問う記事だと感じた。
以前、戦争写真家として知られるユージンスミスが水俣病の写真展を開き、反感をかった。蛇に飲まれるところを撮影した人は、人道的に非難された。そして…


 今回はイラク兵の拷問の写真。アブグレイブ(Abu Ghraib)刑務所での悪名高き虐待行為の映像を公開した。公開したのは、クルド系イラク人の写真家アリ・アルカディ(Ali Arkady)氏。


 イラク・モスル(Mosul)の一般市民は、普通に行われている非人道的なレイプや拷問、殺人と隣り合わせ。日本人には考えられないだろう。戦争とはそういうものである。今回、この惨劇のイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」から同市を奪還した自国の軍兵士らが主犯である。


「Kissing Death」と題されたこれらの写真。アルカディ氏が昨年(2016年)、イラク特殊部隊のメンバーの中に混じり撮影したもの。
戦争特派員に送られるフランスの最高賞「バイユー戦争報道特派員賞(Bayeux-Calvados)」を受賞した…


私は思う。こういう写真を撮って、賞をもらって、本当に公開したことを後悔したのではないだろうかと。


じつは、撮影中、アリ・アルカディ(Ali Arkady)氏も拷問に加担しているのである。これって、いいのだろうかと思う。撮影するために手段を許さない現実があるのである。それは、フリーランスで活躍する写真家にはついて回るもの。とくに今回の写真は衝撃的なものであり、その映像を撮るためには、衝撃的な行為を避けて通れなかったということ。


さて、みなさんだったら、こんな写真を撮ろうと潔く現地に行ったとき、どんな行動をとるだろうか。


惨劇を世界に知らしめたいという思いを込めて、同じ残虐な行為をしながら、撮影をするだろうか。


私は、見て見ぬふりをするのと同じことだと思う。


だから、後悔しても公開すべきだったのではないだろうかって思った。

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