戦後最後の花婿移民奮戦記

日本に生まれ、異国の地に渡り住んだ私のつたない思いをつづります。

雲のように生きたい…

2022年10月15日 土曜日 ホームレス


Why This Japanese Girl is Still Homeless [ENG CC]
ふと…
彼女に関する動画が目にとまった。
クラウドファンディングで集めたお金は、そのままとってあるという。
彼女のことを知りたければ、調べればネット上にたくさん、情報がでてくる。


ブラジルでは、ホームレスといえば、普通に見かけるが、これほど、
身なりのいい人はいない。
日本のホームレスの状況は、ブラジルのそれとは違う。


ただ、この彼女は、家庭内暴力を子どものときに受け、
幼稚園の頃から、ホームレスだったという。


のびたさんという方がクローズアップして、現在、彼女は、ホームレス系ユーチューバーとしても動画をアップしていたが、1年前くらいから、ぷっつりとすべてのアップが止まった。


多額のお金をもらっていながら、現在もホームレスを続けているという。
しかしながら、この多額のお金をもらったのが、彼女にとってかえって、プレッシャーになり、働かなければいけないと思ったいう。


ホームレスになり、身分を証明するものがない彼女。
役所でもな門前払いだった。
そこにのびたさんが手を差し伸べ、彼女の生活を改善しようと努力したが、
それなりの壁にぶち当たる。


身分を証明するものは、彼女の両親が取り上げ、彼女は、持つことができず、
彼女自身がなにものかを証明することができず、
働くことすらできない。


唯一残された彼女の手段は、生活保護を受けること。
ただ、それも彼女にとっては難しかった。


そこで、インフルエンサーになって収入を得ようとするが、
身分を証明できないので、銀行口座も開設できない。
だから、インフルエンサーとしての収入も得られない。


様々な問題が彼女にふりかかる。
そして、彼女は、精神を患う。


せっかく働き口も見つけたが、結局、クビになってしまう。


こんな彼女の笑顔はあどけない。
しかも、大金に手を付けないところをみると、
きちっとした考えは持っていることは理解できる。


小さい頃の不幸な出来ごとが、まだまだ若い彼女を苦しめている。
この日本という国でも、
生活保護を受けるためにも、血税を使うことになるので、できるだけ出し渋る。
手続きをややこしくし、理解をするのがやっとの彼女を苦しめる。


NGOやさまざまな団体もあるが、
自ら、探すことすらできないだろう。


のびたさんや他の人が手を差し伸べなければ、きっと、だれにも気づかれず、
何をどうしたらよいのかもわからないまま
闇の裏街道を走り続けることだろう。


日本という国が悪いのか…
無関心な人が多いのか…
彼女の運が悪かっただけなのか…


深く考えさせられる動画だった。


そんな動画を見ていた静かな雨の降る土曜日のひとときだった。

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